編集後記
本誌はめでたく第二号を刊行することができた。
同人雑誌はつぶれる、三号雑誌、雑誌の歴史について知るものならば、そういった言葉を一度は耳にしたことがあるだろう。零細雑誌である本誌もまた、そういった言葉とは決して無縁ではない。されど、多くの支持者、支援者によって今期も無事発行することができた。
特になか市から全面的な協力を得ることができたのは大きい。おかげで今期の巻頭特集を組むことができた。
文芸欄からは三つの名作が誕生した。「コジー・マーのお前らこれを聴け」は寮一のロックンローラーと名高いコジー・マー氏によるビートルズ論である。「ペッパー君は蟹工船の夢を見るのか」は本寮初のロボットプロレタリアート作品として記憶されるだろう。「靖国参り」もまた、現代日本への諷刺が多分に込められた名作である。
今後も寮生にはぜひとも寄稿していただけることを切に望む。文芸欄を中心とした小説や詩歌、評論、エッセイに加え、社会記事やコラムの執筆なども募集している。寮生の力によって本誌が中和寮の清涼剤となることを今後も夢見たい。