寮費短歌集

寮費短歌

庵遁学士


・寮値上げ 蚊に食われます 作業あと たばこたなびく 寮の夜

・値上げあと 誰も入らぬ 一橋寮(いっきょうりょう) 金も入らぬ どんまい大学

・値上げだか 誰も入らぬ 学生寮 金も入らぬ 淋しきふところ

・降り注ぐ 蝉の合い間に キャンパスに 貼り続ける ぼくらのagainst

・寮よ更け 怪談花さき 畏れ居り 中びと集ひて 金麦が沁む

・夜よ聞け 下駄の静寂(しじま)を 破れるを 我らが誓いの 破れぬを

・グローバル 謳いし君が そのこころ スーパーローカルと なりぬるぞ悲しき

・日暮れまで 手あげ声あげ 時雨なれ 小なるさざめき 大河へ集え

・話し合い 君(大学当局)とぼくらで つくりたい 平和な寮を 拒むか君(大学当局)は

・腹の虫 晦日(みそか)にゃ鳴るわ 金なくて 答えもなけりゃ 収まらぬよな

・枝縮れ 光暈(こううん)滲むる 夏月夜天(つくよあま)が下には 等しきを謳え

・夏月夜 庭の小枝を 照らせよおぼろ 寮生集ひて 唄えよ寮歌

 





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